MOSTコーティングとは、英国TEERコーティング社より導入したCFUBMSIP※システムによるMoS2と金属とのコンポジットコーティングです。
固体潤滑材であるMoS2の低摩擦性を金属と複合化することにより、高い密着性を実現すると同時に、今まで使用できなかった高湿環境や高温下での使用が可能で、特に真空中では優れた摺動性を示します。
また、潤滑滅摩性の向上により、MoS2単体での使用に比べ格段の耐摩耗性・耐荷重性を示します。
なかでも、難削材であるSUS・アルミ合金・銅合金などへの切削や穴開け加工の能率は、TiCN・TiAINなどのセラミックコーティング膜より優れた性能を発揮します。
摩擦係数 | 0.02〜0.06と非常に低い値を示します。 |
密着性 | スクラッチ試験による臨界荷重値は、70N以上を示します。 |
硬さ | マイクロビッカース測定値は、500Hv以上を示します。 |
耐熱温度 | 300℃まで優れた摺動性を示します。 |
膜厚 | 1.5〜2.0μm(中間層含む) |
表面抵抗 | 0.1〜0.2Ω |
複合性 | TiNなどの膜と組み合わせることにより、優れた摺動特性を得ることが可能です。 |